美術館の記事
フランスは祝日、トゥサン(諸聖人の祝日)です。
今日はのんびり
カルチェ・ラタンの
「 クリュニー中世美術館 」 にやって来ました。
壁にあるのは日時計 ♪
左にはサン・ジャック(ホタテ貝)がたくさん。。。
ノートル・ダム寺院や、サント・シャぺル教会、サンジェルマン教会・・・の
昔のステンドグラスの原型がいっぱい♪
美しくてうっとり
赤鬼 ♪
この開放的で居心地の良い空間は
ガリア・ローマ時代の大浴場の跡。。。
中世にタイムトリップし、昔の情景が目に浮かんできました。。。
この美術館いちばんの見どころ「ユニコーンと貴婦人」
人間の 『 五感 』 を表現した6枚のタペストリー ♫
「味覚」
「聴覚」
「視覚」
「嗅覚」
「触覚」
「我が唯一の望み」と、題されるこの絵
正しい解釈はどちらでしょうか???
1、豪華なジュエリーを宝石箱から取り出し、身に着け楽しむところ・・・
2、豪華なジュエリーを宝石箱に戻し、物欲から卒業するところ・・・
正解は2番・・・
人間は、最終的には物欲から解放され
精神的に満たされることを求めるのでしょう。。。
んー 深い。。。
「パンとブドウの質素な生活には飽き飽き・・・
やっぱり子羊でしょう! 肉やねん!!!」
ヴィザンチン様式の当時のジュエリー・ネックレス ♪
左の指輪は
1300年当時の婚約指輪 ♫
貴重な歴史的・作品です !!!
大きな指輪は 王様用?
権力の証だったのでしょうか。。。
見事なゴシック様式の天井
鉄のシャツ・・・
昔も奇抜なファッションがあったのですね!
ユニコーンのぬいぐるみ
お土産にいかがですか??
パリのラ・ロシュフーコー街の屋敷
ここはモローが終生過ごし芸術活動をした館です。
彼は生前からこの自宅兼アトリエを自分の死後
自分の美術館として開館させることを計画していました。
展示位置から調度品にいたるまで細かくプロデュースした遺言を残し
彼の死後から5年・・・
1903年、世界で初めての個人美術館
「ギュスターヴ・モロー美術館」の開館を実現させました。
家具や陶器もモローが生きていた当時そのままです。
こちらが寝室。モローや家族の肖像画が飾られています。
2階のダイニングです
とても美しいですね!
モローも同じ目線で、将来のたくさんの来訪者がここから眺め感動することを
計算していたのでしょう・・・
モローが死の3年前となる1895年に製作した随一の大作
「 ユピテルとセメレ 」
非常に緻密で繊細な描写による複雑な構成
無秩序なのに調和を感じさせる個性的な色彩表現、
幻想性や神秘性を強調する線描。。。
とても晩年期とは思えない・・・
強いエネルギーを感じます!
モローは、
「目で見えるものは信じず、心で感じることを信じた。」
のではないのでしょうか?
そんな気がします
ブルーのエナメルで美しく彩られたこの作品は
「モントレ・ア・タクト」
時計界の神様と称される天才時計師ブレゲの懐中時計です。
ケースに置かれたダイアモンド矢印形の針と、
ケース外周の突起を触ることで
時刻がわかるようになっています。
いつかは手に入れたいと夢に描いていますが
1799年の貴重な逸品なので美術館でしか見ることができません。。。
そう、 ここはヴァンドーム広場にある
ブレゲ・ミュージアムです。
うちのお店から、徒歩5分のところにあるので
時間を見つけてはよく鑑賞に来ています♪
アブラアン-ルイ・ブレゲが亡くなる1823年までに作られた時計は
約4000個と云われています。
独創性と芸術性を重んじたブレゲは、1点1点に独自の特徴を加えた為、
おなじ時計がほとんど存在しませんでした。
その多くが、王侯貴族や時の富裕層に渡り今日まで所有されてきた為
現在もオークションでは高額な価格で
美術館への買い戻し作業が行われています。
こちらの方がエマニュエル・ブレゲさん。
創業者アブラアン・ルイ・ブレゲの7代目で直系子孫です。
温厚な性格の彼はいつも優しく迎え入れてくれます。
彼はブレゲ・ブランドの経営とともにブレゲ・ミュージアムの館長を務め
ブレゲ家の芸術的遺産を守り、世に伝える活動を行っています。
みなさんも是非訪れてみて下さい♪