12 Dec 2008
僕はいまでも、名波君が日本のサッカー界で最も巧い選手だと思っている。
クレバーで冷静な戦術眼や、人をまとめる能力。
人間的にも非常に素晴らしい男だと思っている。
同い年の彼の引退には、
言葉には表せない寂しさを感じる。。。
僕がいま、パリにいるのは
名波君のおかげだと感謝している。
8年前に彼が、サッカーの最高峰イタリアのヴェニスに移籍したとき
僕は彼のところに遊びに泊まりに行かせてもらった。
水の都ヴェニスは実に美しい街で感動的だった。
その美しい街並みの至る所に
彼の背番号「7番」のユニホームが飾られていた。
すれ違うイタリア人は日本人の僕を見ると、
「NANAMI ! NANAMI !」と親しみを込めた挨拶と握手で温かく迎えてくれた。
彼は、サッカー後進国からやって来た日本人でありながら、
サッカーに誇りと情熱をもつイタリア人からも
尊敬され愛されていた。
彼はヴェネチアに日本人の能力を知らしめた。開拓した。
サッカーを通して日本の伝道師になっていた。
言葉の壁や、人種の壁、様々な苦労と闘いながらも、彼は目標に向かって
世界で勝負し結果を残していた。
あの日の体験が、僕に目標をくれた。
だから、僕もジュエリー・時計の本場パリで勝負しようと。。。
彼は次のステージでも「名波らしい」挑戦で夢を与えてくれると思う。
「ナッちゃん(名波君)お疲れ様!
僕も時計界の10番、いや7番(司令塔)を目指します」
お互い、各々の業界発展のために挑戦をし続け頑張りましょう!